Harry Potter and the Half-Blood Prince
ハリドラ的 感想文 その6
☆RPGチックな第26章
ダンブルドアといったん三本の箒まで移動して、もう一度姿あらわしで、ヴォルディンゆかりの海岸ぞいの村へ。ダン
ブルドアが何度も、今夜のミッションについて他言するなとハリーに言っているので、これは追っ手を考えての行動な
のでしょうか?
でもさ。浜辺からさらに島?のようなところまで泳いで移動・・・・・・???
魔法は?????
島(だか大きな岩なのか)の洞窟っぽいところにホークルクスのひとつがあることが分かっているのですが、仕掛け満
載の洞窟へ、二人は入っていきます。
自分のことを傷つけて血を流さないと先へ進めなかったり、途中から襲い掛かってくる死体が浮いてる地下湖を危な
げなボートで横切ったり、どこから見ても怪しすぎる薬を飲まないホークルクスを手に入れられなかったり、となんつー
か一巻の賢者の石までの道のりを思い起こさせるRPG風の演出で、ホークルクスのひとつのロケットをゲット。そし
て襲い掛かる死体(怖)をUK版の表紙の炎で一蹴するダンブルドア。さすが。
でもここまでの間にダンブルドアは相当弱ってしまって・・・・・・ハリーが何度も「僕が血を流します!」とか「僕が薬を
飲みます!」って言うのに、ダンブルドアはいつもの穏やかな笑みで「ありがとう」っていうだけなのですよ・・・・・・な、
泣ける。
最後、どうにか洞窟を脱出して、ハリーがダンブルドアに何度も呼びかけて、「I´m with you.」と答えられてたのは本
当に泣けてきました・・・・・・ほろり。
☆ドラコはチワワな第27章
しんみりしたところでこんなタイトルつけてごめんなさい(土下座)。だってほんとにチワワだったんですもん・・・・・・。
いったん姿あらわしで三本の箒に戻ったところで、ホグワーツの上空にダークマークが打ち上げられているのに気づ
いた二人は、マダム・ロスメルタから箒を借りて、ホグワーツの天文台の塔へ帰還。
が、既にホグワーツにはデス・イーター侵入済み。
ダンブルドアはハリーに透明マントを被って、スネイプ先生を呼んで来いと指示。
ダンブルドアが弱ってるので、ハリーは心配しつつもダークマークの打ち上げられる夜空へ飛び立ち・・・…
飛びたてませんでした。
ココ、てっきりハリーは箒で飛んでスネイプ先生を探しに行くんだと思ってたら、普通に階段を使おうとして、外から
ドラコにバン!とドアを開けられてました。アレレ、なんで間違えたんだろう。
「エクスペリアームズ!!!」
それは体がしびれる呪文じゃないのになんでハリーの体がしびれてんの????
あとでハリー自身が「ダンブルドアが動けなくする魔法をかけたんだ」と推測してますが、要するにハリーは無様に落
下したわけです。
でも透明マントを被ってるから、ばれてなかったり。
エクスペリアームズでダンブルドアの杖も吹っ飛ばされてます。が。
ここで何より重要なのは、エクスペリアームズかけたのがドラコってことです。
君、いつからそんなに強くなったの???
やっぱりルシウスが捕まって、自ずとしっかりしてきたの????
五巻ではネビルにすら水をあけられるダメダメっぷりだったのにね……??????
ドラコ、ふるふるしつつもダンブルドアに杖を向けます。フルフルしっぱなし。
チワワ!!(黙ってろ)
ここでめっちゃ緊迫しているにもかかわらず、他に入れる場所がなかったのでしょうか、おなじみの謎解き長独白が
入ります。
ドラコはケイティやロンを傷つけたのは、ダンブルドアを殺そうとしてしくじったということ告白。実行犯には服従の呪文
をかけたマダム・ロスメルタを起用。ケイティにネックレスを渡させる時には、ハー子がDA連絡用に作ったのと同じ、変
身呪文をかけた金貨を使ったそうです。
そしてデス・イーターを侵入させるのには、5巻でモンタギューが双子に押し込められてしまった「姿くらます飾り棚(だ
っけ?)」を、ボージンのお店と連結させて、その作業を必要の部屋で行っていたことが明らかに・・・・・・
お前、いつの間にそんなに色々できるようになったんだ!!!!!
床で伸びてる覗き常習犯と化したダーリンは心で叫んだことでしょう。少なくとも私は叫びました。
そしてドラコはダンブルドアに杖を突きつけて(震えながら)
「殺してみせる!」
と言うのですが、ダンブルドアは
「君は人殺しにはなれんよ、ドラコ」
と、穏やかに・・・・・・ダンブルドアがドラコをファーストネームで読んでくれる日が七巻までの間に来ようとは!!!!
その上、「君の大変な立場は分かっているつもりだったよ」とまで。
ダンブルドアはハリーやグリフィンドールの生徒以外の一人一人にも、本当に愛を注いでいたんだなぁ、と実感できる
箇所でした。
ダンブルドアはある程度のところまでドラコの企みを知っていたけど、ダンブルドアに考えがあって、ある程度のところ
までは止めずにやらせてしまった。そのことがかえってドラコを追い詰めてしまった、と謝っているのです。ダンブルド
ア、大好きだ。
でもドラコはフルフルしながら
「やらなければあの方は僕を殺すって言った……家族みんなを殺すって……」
家族みんなっていうのはナルとルシのことですよね。ドビーは数に入ってませんよね。
置いといて。ここのシーンのドラコは、本当に健気で可哀想で可愛いのです。
そんなドラコにダンブルドアはたたみかけます。
「君に人を殺めることはできないよ、ドラコ。私が君達を守ろう。ヴォルデモートも既に死んだ者を殺すことはできな
い。私は君が思っているのよりもずっと上手く君が死んだとヤツに思わせることができるよ。」
・・・・・・ええと。太字の部分は、実はUK版でカットされ、なぜかUS版ではそのまま載せられているという妙な部分な
んですが。これは今後の展開を考えるヒントになっちゃうってことでカットになったのでしょうかね・・・・?
いずれにしても、ダンブルドアはドラコが死んでしまったことにしてかくまってあげる、と言うのです。ナルシッサの元に
は騎士団を遣わすし、ルシウスはアズカバンだからとりあえず安全だし、とまで言って。
ドラコは突然そんなこと言われても、フルフルしながら動けてません。可愛すぎる。
ダーリンはフルフルしてるハニーをじぃっと見つめることしかできません。ああ、歯がゆい。
そんな歯がゆさを吹き飛ばす勢いで、デス・イーターたちと人狼のボス、グレイバックと
スネイプ先生
が、乱入してきました。
バッターンとな。
おいおい、この直前で、ドラコが
「まだスネイプを信用しているんですか?彼は僕の母と約束したんです……」
って告げ口したら、ダンブルドア
「わしは彼を信じている。」
って明言してたじゃん。めちゃめちゃ裏切られてますよ。
「よくやった、ドラコ!!」
ってデス・イーターに褒められるけど、やっぱりドラコふるふる。
「殺しなさい、そうすれば我々の仲間よ。」
と言われてもまだフルフル。
「おい、スネイプ、この子にはできないらしいぞ。」
「あばだけたぶら。」
…………すごいオチだ。
邦訳を読んで、原書を読み返してみましたが、やっぱりスネイプ先生は白っぽい。
というか白でないと辻褄が合わない。ダンブルーが塔の上でハリーを金縛りにしたのは、スネイプ先生との間で交わ
していた密約(?19章でハグリットが聞いた「我輩やりたくない」「やれっつーの」ってやり取りとたぶん関係している
んじゃないかと)を邪魔させないためだろうなぁ…って。
ダンブーはたとえ肉体的に復活しないにしても何らかの形で魂を残している(ダンブルー版ホークルクスとか←…こ、
怖いかもしれない)ってことも考えられます。だからこそスネイプ先生に自分を殺させ(るふりをさせ)たのでしょう。
なんにしてもダンブーもスネイプ先生も、ドラコを殺人者にだけはしたくなかったんでしょうね。愛されてるなぁ、ドラた
ん。
☆スネドラ完全燃焼系な第28章
ダンブルドアが吹っ飛ばされて、ハリーの硬直が解けて、ハリーは混乱しつつもデス・イーターたちを追いかけて下の
階に降りると、騎士団対デス・イーターの大騒ぎでした。ハリーは基本的にスネイプ先生とドラコしか見えてません。
駆け落ちする二人を邪魔しようと必死です。
そしてスネイプ先生、お城の外に走り出てから、
「走れ!ドラコ!!」
と叫ぶのですが、「飛べ」じゃないのか。魔法はどこ行った。
え、突っ込みどころが違う??
しかし思わず、スネイプ先生がドラコ抱えて逃げるのを想像してしまいました。
27章からスネドラは完全に燃焼中です。燃え上がれ!!
ドラコは他のデス・イーターたちと無事に逃げおおせちゃったようで(!!!!)残るはハリー対スネイプ。でもスネイプ
先生が開心術でことごとくハリーの行動を読んでしまって、ハリー呪文を唱えることすらままならず。先生最強。カッコ
良過ぎる。
そしてHBPの教科書に載っていた呪文を使おうとしたハリーに、スネイプ先生衝撃の告白。
「我輩が混血のプリンスだ!」
我輩こそ『半純血のプリンス』だ!
・・・・・・・・・ステキ!!!
が、しかし。このあとバックビークにつつかれて慌てて逃げ出す辺りに、スニベルスの面影が(禁句)。
ハリーは駆けつけたハグリットに「スネイプがダンブルドアを殺した。」と告げ、ダンブルドア先生の元へ。
遺体の描写が痛々しかったです・・・・・・先生、ホントに死んじゃったの??(涙)
☆英雄だったら姫を取り戻せ!な29・30章
ダンブルドアの遺体の横で呆然としているハリーをジニーが迎えに来て( いい加減、繰り返し使われている花の香
りがうざい)、ホスピタルウィングに連れていきます。そこにはグレイバックに噛まれたビルが。狼化してるときに噛ま
れたわけではないから、完全な人狼になったとは思わないけど、なにか影響はでるかも、とルーピン先生が悲しげ
に。トンクスも心配そうです。ダンブルドアが死んだと聞かされたときのマクゴナガル先生の反応が泣けました。
ホスピタルウィングには、ロン・ハー子・ジニー・ルーナに、怪我をして寝込んでるネビルもいましたが、彼らの口から
ハリーがいなかった間、何が起こったかが語られます。
ロンとジニー、ネビルはドラコの見張り、ハー子とルーナはスネイプ先生を見張っていて、戦闘に巻き込まれたのです
が、全員フェリックス・フィリシスのおかげか軽症で済んだみたい。本当に良かった!他の生徒にも実害は及ばなか
ったみたいです。
マクゴナガル先生はハリーにダンブルドアの肖像画を見せるのですが、肖像画は今はまだ眠った状態。7巻でダンブ
ルドアは肖像画としてアドバイスをくれるのでしょうか。
そのあと寮監の先生が集まって、来年度のホグワーツを開校するべきか、生徒をすぐに帰宅させるべきか話し合うの
ですが、ダンブルドアのお葬式に生徒を参列させるべきだ!とハリーが主張したところは凄く良かったです。
「だって僕達みんな、先生に言いたいはずだ・・・・・・」と、言葉を詰まらせるハリーの後を受けて、スプラウト先生が
「さようなら、を」と続けたのが。
そして30章ではお葬式。色んな人たちが参列して、ダンブルドアがいかに慕われていたかがひしひしと伝わってきま
す。
ハリーはホールクルスを探すために、来年はホグワーツに戻ってこないかもしれない、と告げ、ジニーに、ジニーのこ
とは好きだけど、今はヴォルデモートを倒すことだけ考えたい、みたいなことを言って、渋く別れを決めます。ジニーは
待ってるわ。的なお答え。大人になったなあ!
しかし、新たな旅立ちを決意したとはいえ、7巻が出るまで、この重いラストを背負ってろというのか!!早く7巻出
せ!と言いたくなるような最終章でした。
最後の二章で唯一さわやかだったのは、フラーかな。フラーはビルが負傷したと聞いて、ウィーズリー夫妻と一緒に
やってくるんだけど、モリーが、ビルはいつだってハンサムだったのに・・・もうすぐ結婚するはずだったのに・・・・・・と
嘆いたところで、怒って、「私が彼が顔に傷を負ったからといって結婚したくなくなるとでも?私の夫の顔の傷
は名誉の証です!私は二人分キレイだからまったく問題ありません!!!」と言い切って( 邦訳は相変わら
ず力の抜けそうな口調でしたけれど)、モリーと抱き合って泣くのです。フラー、良い!!!
ついでにここでトンクスが「聞いたでしょ?人狼なんて関係ないわ!愛があれば!!」とルーピン先生に猛烈アタッ
ク。ルーピン先生は、年も離れてるし、お金もないし・・・・・・と辞退しますが、結構良い雰囲気?
シリル的にはちょっぴり辛いところでしたが、なんとなくトンクスなら納得・・・・・・しちゃいました。アサルシにおけるモ
リーみたいな感じです(違)。
・・・・・・忘れてはいけないのがドラコなのですが。
分かっちゃいましたが、ダンブルドアのお葬式のときに、スリザリンのテーブルにいなかったドラコに改めて衝撃を受
けたというかなんと言うか・・・・・・。
クラッブとゴイルがの巨体の間に、やせた男の子がいないのはとても奇妙に見えた―――(泣)
ああ、本当にドラコは行っちゃったんだね。もう帰ってこられないのかな。帰ってきて欲しいな。
むしろハリー、力ずくでも取り返して来い!!!!!!
残り一巻で必ず取り返せ!!!!!!
と、切に願いました。

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