「Treat!」

 答えは予想に敵ったものではあったけれど。
 それに続く行動は、軽く予想を超えていて。

 すっと伸ばされた指に、あっという間に顎を捕らえられる。
 ぐい、と引き寄せられて驚きのあまり抗議する間もなく、唇を重ねられた。

「ふっ・・・・・・」
 軽く、啄ばむようなキスを二度、三度と繰り返された後、歯列を割って悪戯な舌先が潜り込ん
でくる。
 器用な、というよりは慣れたやり方でドラコのそれを捕まえて、絡めて、与える甘い喜びで、僅
かな抵抗すら奪い取ってしまう。


「な・・・に・・・・・・するッ」

 キスの合間にそれだけを、精一杯といった感じで伝えれば、顎に舌を這わせながら囁かれ
た。


「甘いものが好きな白兎には、甘いキスを」


 衣擦れの音と共に、襟元が解されていくのが分かったけれど、今更その先の快楽に逆らうだ
けの気力も、ドラコには残されていなかった。






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